犬とぬくぬく

アニマルコミュニケーションで感じたこと、動物たちのエピソードや、愛犬達との日常を綴るブログです。

あるダックスの旅立ち

こんにちは!アニマルコミュニケーターの ぬくい陽子 です。
今回は、今年2月に旅立ったロイくん(推定18歳)のお話です。

長くなりますので、覚悟の上で😅
どうかゆったりした気持ちで読んでいただけたらと思います。


ロイくんとわたしの出会い

2020年9月の休日。わたしは愛犬3頭を連れて地元の公園へ行った帰り道、庭先でバーベキューをしているお家の前を通りかかりました。
そのお家で飼われていたのが、ロイくんでした。
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ハイシニアで、視力も聴力も体の動きもぎこちない。でも、なんだかとても神々しい。
飼い主さんと立ち話をしながら、わたしはロイくんの写真を撮らせてもらいました。
それが上の写真です。
普段、外で出会った犬を撮らせてもらうことは殆ど無いのですが、この時はなぜだか撮りたくなって。

帰宅してからロイくんのことを思い返していると、
当時わたしが抱えていたある不安や悩みが急に氷解したのです。
それがわたしにとってはとても大きな出来事だったもので、どうしてもお礼を伝えたくなりました。
それで後日勇気を出してお礼の手紙を書き、撮った写真を添えてお宅のポストに届けました。


2021年5月

それから7ヶ月。
ふいに、わたし宛に一通のメールが届きました。
ロイくんのお父さんからでした。
そのメールには、こんな内容が丁寧に書かれていました。

手紙に返信せず、申し訳なかったこと。
1月末にロイくんのお母さん(奥様)が病気で入院し、
その6日後、ロイくんが急に旅立ったこと。
入院中のお母さんにはロイくんの旅立ちは内緒にしていたこと。
お母さんはリハビリを頑張り、無事退院したこと。
最近ロイくんのものを整理していて、わたしの手紙と写真を見つけたこと。
それが何かを示唆しているのではと、どうしても連絡したくなったこと。

このメールをきっかけにご夫婦と連絡を取り合い、
わたしがロイくんの気持ちをアニマルコミュニケーションでお聞きすることになりました。
それも、以前わたしが撮った写真を使って、遠隔でセッションすることになったのでした。


ロイくんの計画

ご夫婦がロイくんに一番聞きたかったのは、最期のことです。
なぜ、ロイくんを溺愛していたお母さんが入院中というタイミングで旅立ったのか。
お母さんが近くにいなくて、寂しくなかったのか。
アニマルコミュニケーションでロイくんから伝わって来たのは、こんな内容でした。


旅立つ準備は、もっと前からできていた。
でも目の前でボクが旅立ったら、お母さんには つらすぎる。
お母さんが傷つかないように守るのがボクの役割なのに、ボクがお母さんを深く傷つけることになってしまう。
だから、お母さんがいないときを選んだ。
お母さんの病気は大丈夫だって、ボクはわかっていたし。
他の家族に、先にボクのことを受けとめてもらっておけば、後から帰ってくるお母さんを家族みんなが支えてあげられる。
だから、あのタイミングを選んだんだ。


お父さんにとっても、ロイくんの最期に寄り添い、いろんな決断を下す中で、ロイくんから気付かされたことがたくさんあったそうです。

お母さんは、ロイくんが待ってるから!と病院でのリハビリを頑張ったのだそうです。

それぞれに思うところはあるとは思うのですが、
ロイくんはロイくんとしての最善を選んだ、ということなのでしょう。

そして先日。
ご夫婦とわたしは直接お会いして、アニマルコミュニケーションのことや、生前の様子やご家族との関係、魂のこと、ダックスに対する想いなどたくさんのことを話し合いました。
その中に、お母さんの興味深いエピソードがありました。


お別れのあいさつ

1月末にお母さんが倒れたときのことです。
お母さん自身は、倒れながらずっとロイくんを抱いていた、と言うのですが…
お父さんが現場に駆けつけたとき、お母さんの腕にロイくんはいなかったそうです。
一人で倒れていたのです。

でもお母さんには、ロイくんの毛の感触、体温、重さを感じ、あったかい気持ちでロイくんを抱いていた、という生々しい記憶が残っているんです。

これはどういうこと?
アニマルコミュニケーションでロイくんに聞いてみると、


お別れのあいさつをしたんだよ


と伝わってきました。
後から思えば、このときがお母さんとロイくんの最後の時間だったんですよね。
宝物のような記憶だなーと、わたしまで心が震えました。



今回お母さんは、ロイくんの想いを知って少し気持ちが整理できたと仰っていました。
そして「このご縁もまたロイくんの采配ですね」と笑い合うことができました。



ちなみに。
わたしの当時抱えていた不安と悩みですが、
それは いつか必ず来る愛犬の旅立ちに対することでした。
怖い。恐ろしい。受け入れたくない。許せない。
そんな気持ちが渦巻いて、心が がんじがらめになっていたんです。
でもロイくんと会って、わかったんです。
犬の命は、その犬のもの。私のものではない、ということが。
みんな、生きたいだけ生きて、旅立っていく。
飼い主のわたしが、受け入れようと受け入れまいと、関係ない。
それが腑に落ちたんです。
いま思えば、わたしのターニングポイントのひとつだと言っても過言ではないくらい、
それは大事な事だったんです。
ロイくんに助けてもらいました😌忘れられないです✨


ロイくん、お母さん、お父さん。ありがとうございました✨✨✨



そして、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊




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