犬とぬくぬく

アニマルコミュニケーションで感じたこと、動物たちのエピソードや、愛犬達との日常を綴るブログです。

愛犬てて の手術のこと

SNSでは少し載せていたのですが、8月末に愛犬ててが、小腸の内側にできた腫瘤を切除する手術を受けました。

おかげでこの夏は、犬達とお出かけすることも、近所の川で遊ぶこともほとんどなく、思い出といえば通院と治療ばかりです。

でもそれもまた、貴重な思い出。

今日は、てて の治療の事を書こうと思います。

 

今回のそもそもの発端は、歯科治療でした。

歯周病かかなり進行していたので、友人に歯科治療の得意な先生を紹介してもらったのです。

 

治療前の検査の結果から、慢性腸症候群の疑いが。まずはこちらの治療から始めることになりました。分かってはいたのですが…栄養状態があまり良くなかったんです。

その治療の過程で偶然、小腸の腫瘤が見つかりました!f:id:acnuku:20220925122315j:image

腫瘤のために小腸の通り道が狭くなり、嘔吐しやすい。

食べ物が隙間を通過できても、慢性腸症候群のために栄養分が吸収できず、体重が減る。

栄養状態がよくないので食欲は旺盛。

でも食べると嘔吐。

というループに陥っていました。

正直、不安もありましたが、嘔吐や体重減少の原因がハッキリしてよかった!と思っちゃった。納得がいったし。

てて、持ってるなぁ〜とも思いました。今わかってラッキーだった。

しかし…いつのまにか、歯科治療は、はるか彼方へ。

 

腸の炎症を抑えるためにステロイドも服用していましたが、副作用で肝機能が顕著に悪化。

ステロイドの量を減らせば肝機能は改善するけど、栄養状態が悪化。これが結構ツラかったです。

でも、まずは手術に向けて栄養状態の改善を優先し、ステロイドの量を調整していきました。

 

手術までに、私達はいろんなことを経験しました。

 5種類の薬の内服

 フードの試行錯誤

 麻酔をかけてのCT検査

 自宅での皮下点滴(肝機能改善のための薬)

 車で片道1.5時間、毎週の通院

勉強もした!病気、検査、治療の実際。

それこそ最初は「麻酔だ」「手術だ」と聞くたびにショックでメソメソするような飼い主でしたが、今は検査結果をみながら、先生と今後の治療をあれこれ話し合えるようにもなりました。

 

手術では、小腸ごと腫瘤を切除したのですが、慢性腸症候群のために腸管がもろくなっていて、縫合がうまくいかない。

担当の先生が臨機応変に対応してくださって、縫合の仕方を変更したものの、ちゃんとくっついてくれるか不安もありました。それでも入院は4泊で済み、順調に退院。f:id:acnuku:20220925122423j:image

救われたのは、ずっと てて が元気だったこと。入院はイヤだとか、お腹がすいたとか、しっかり態度でも現してた。だからこそ、平常心で前向きに二人三脚で頑張れたと思います。負けず嫌いの、てて。

 

手術後は、おかげさまで少しずつ回復の方向に向かっています。

切除した腫瘤は悪性のものでしたが、しっかり取りきれていたし、もしどこかに転移していたとしても成長速度が遅いので、これ以上は追わずに経過を見ていくことにしました。

病理検査の結果、GIST(消化管間質腫瘍)の可能性が高いとのこと。最近、そう診断されるケースが増えた病気です。

また、慢性腸症候群の原因が腸リンパ管拡張症っぽいこともわかりました。

こちらの治療は食事療法で、低脂肪の消化器サポート療法食をメインに、1日4食。毎回完食です!

手術後からは少しずつ量を増やし、やっと最近体重が少し増えました!病気前は4.0キロだった体重が、手術直後は2.6キロにまで落ちていたんです。現在は3キロを突破しました!

この調子で全身の状態が改善したら、いよいよ歯科治療です。ここまで長かったなぁ…。

 

でもね、本当にいい経験だったと思っています。健康のありがたさに気付いたし、いつか必ずくる別れも真剣に考えた。ててと他の2頭との関係性も発見があったり、私との関係も深まったように感じています。

 

それに、そもそもなぜ病気になったのか?を考えるきっかけになりました。

どうすれば防げたんだろう…。防げるんだろう…。

まだまだ答えは出ないし、正解があるのかわからないけど、考えて試行錯誤することは絶対にプラスになる!

それは、てて のためだけでなく、ご縁のあるペットや飼い主さんにとっても、きっと。

そんな思いで、これからもやっていきます。

てて、よく頑張った!ありがとう!

お読みくださり、ありがとうございました。